「レジリエンス」という言葉をご存じですか?
組織としての生産性向上やチームの結束力など、
ひと昔前に求められていたこととは少々趣の異なる「個の強さ」が今求められています。
「レジリエンス」とは、もともとは「反発力」や「弾力性」という物理の用語でした。
ようは“柳の枝のようなしなやかな強さ”です。
太く硬い枝も、いざ圧をかけるとわりとあっさり「ポキッ」と折れてしまうことがあります。
しかし風に揺れる細くしなやかな柳の枝は、どんな圧にも強く、
簡単にポキッと折れることはありません。
環境がめまぐるしく変わる今必要とされているのは、
単純に生産性を求めることではなく、
チームの結束を強くすることでもなく、
組織の構成員ひとりひとりが柳のようなしなやかさを備えることなのかもしれません。
困難や逆境の中でも柔軟に状況に適応していく力をつけることはその人を守り、
結果としてしなやかな組織を作ることに繋がります。
レジリエンスを高める要素には、自己認識力、自制心、楽観性、自己効力感、
つながり、メンタルアジリティ(精神的敏捷性)などがあると言われていますが、
ヨガはこれら要素の多くにポジティブに働きかけることができます。
ヨガのパッケージ(呼吸、瞑想、ポーズ)は、
どんな状況でもマインドをひとつところに留めて現状を客観視する力を養います。
感情に揺さぶられることなく状況を淡々と見続け、
自分軸をもって目の前の課題に取り組む力をつけていきます。
たとえば一見難しい、到底今の自分にはできないような
ヨガのポーズにチャレンジすることをマットの上で練習することで、
マットからおりた日常でも、困難な状況に臆せず立ち向かえる精神性を持てるようになります。
呼吸法や瞑想は、集中する・くつろぐ・判断する・創造する力を養います。
自分の意識を常にクリアに保つことを目指します。
